イヤイヤ2歳!子供が言うことを聞かないときどうする?

何をいっても「イヤイヤ」。もう、一体どうしろっていうねん?と親もついつい熱くなりがち。まぁまぁ、相手はたった二年しか生きてない小さな生き物。ふりまわされないで下さいね。


でも親初心者にはこのイヤイヤ、結構手強い。全然子供が言うことを聞かないって、疲れますよね。まずは2歳児の成長段階を知って、楽になる対処法みつけましょう。

2歳の「イヤイヤ期」を受け入れて。自我が芽生えてきています

ご存じのように、2歳の子供には「魔の2歳児」とか、「クレイジーツー」とか呼び名がついています。そう、親からすれば、キチガイにしか思えないようなわけのわからない行動がいっぱい。それが2歳児です。

このころは自分と他者を区別しはじめる時。これが自分、っていう証拠をたくさん増やそうとしています。自分の領域を広げるため、がんばっちゃってるんですね。

例えば、おもちゃやお菓子を独り占めしてしまう。大事なものは誰にも貸したくない。それはすべて自分の領域の拡大のために必要なこと。

親は「お友達にも貸してあげなさい」「お菓子はみんなでわけるのよ」なんて言いうけれど、子供は「いや」に決まってるのです。

いじわるな子なのかしら、なんていう心配はご無用ですよ。

その段階から少し成長すると、お菓子を分けるとき、自分が多めにはとるけど、お友達にも少しあげれる、となっていきます。3歳になるころには、きっと平等に分けるようになります。楽しみにしていましょうね。

成長段階を無視して、こうしなければならないという大人の社会的価値観で子供を判断しないほうがいいです。子供の気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

他には例えば、公園で遊んでいるときに、そろそろ帰ろうよ、といっても「いや」、出先でトイレをみつけて、したくなくても念のためいっとこうよ、といっても「いや」、

何に関しても、それなりに自分のイメージをもちはじめる2歳児。これは自我が育ってきた証拠。

遊んでるときには子供のなかでは、気のすむまで遊んでる自分のイメージがある。トイレなんて、いきたくもないのにいくというイメージは全くない。

自分のイメージと違うことには「いや」となるに決まってますよね。

ここで、子供が言うことを聞かない、と嘆いてもどうしようもないのです。そんな子供を認めて受け入れる。仕方ないね、だって2歳児だもん、そういう時なんだね、って感じ。

親が怒っても逆効果。ゆったり、おおらかに、目の前にいる子供を感じる。そんな時間の過ごし方も素敵です。

2歳児には気が済むまで十分イヤイヤさせてあげる

このように成長の過程として、2歳の子供が言うことを聞かないという現象はおこります。

脳もまだまだ発達途中で、1~3歳では神経細胞のつなぎ目をどんどん増やしているとき。脳内ではそれぞれの部分がきまった働きを担っているのですが、2歳児ではそれらをつなぐネットワークが不十分。だから大人と同様には脳は機能していないのです。

2歳児は本能的な要求を理性で抑制するとうことができなかったりする。バランスがうまくとれないのです。

そのため、自我が芽生えはじめ「こうしたい」という欲求だけは強くなっているのに、それを我慢することはまだできない。いやなことはいや、それだけなんです。

イヤイヤというのは心身に不快を感じたことの表れです。

おふろからでてもずっと裸でいる、でかけると言っているのに靴をはかない、トイレットペーパーを全部ひっぱりだしてしまう・・そんな困った行動を、無理にやめさせようとしても、イヤイヤが巨大化して癇癪につながります。子供が泣きわめいたりして手の付けられない状況になっていきます。

イヤイヤ癇癪という子供からの攻撃に、怒るという攻撃で親が対応していては、作用反作用の法則のように、どんどん反発力は強くなっていきます。

癇癪をおこしている子供を、さらに大きな力でおさえつけることを親が繰り返していると、子供は親からうける恐怖を避けるため、そのうちイヤイヤができなくなる。あるいはイヤイヤしても無駄なんだと、イヤイヤをしなくなる

いい子になったわ、ちゃんとしつけができたんだわ、と親は喜ぶ。でもそれは勘違いです。本当は要注意現象なのですよ。

これは子供のエネルギーが無理矢理封じこめられた状態。エネルギーは発散しなければならないものなのに、封じ込められたエネルギーが向かう方向が心配です。そのうちエネルギー自体わかなくなってしまうかもしれません。

そして、イヤイヤすなわち心身の危機や不快に遭遇した時、それを受け入れてもらえる安全安心な場所がないことを子供が学んでしまうのです。

それは脳内のネットワーク形成にも支障をきたします

小学生くらいなって、家ではいい子だけど学校では意地悪な子、っていますよね。親のこんな対応で、そうなってしまう子もいるのです。キレやすい子になるのも、同様です。

子供が癇癪状態になっているときには、親は特に何も言わず、収まるのを待っていてあげましょう。その状態をそうなんだね~と観ていてあげる。

イヤじゃないでしょ!はやくしなさい、なんて無理やり何とかしようとするより、間違いなくその方が早く収まります。

少し収まってきたら、「よしよし、いやだったんだね~」、と寄り添ってあげる。

そして思わず、むぎゅーってして、大好き!ですね。

親に否定されてないという安心感。親が子供の安心安全な場所であることが子供の脳の発達には不可欠なのです。

2歳は「じぶんで」が多くなる。達成感で自信をもたせる

日常生活のいろんなことを、自分でやりたがるようになるころです。よくみられるのが、自分で服を着ようとすること。

それが朝だったりすると、親は焦る。急いでるのに、さっさと着替えてほしい。「はやくしなさい」つい親は子供の「じぶんで」を無視して、抗う子供に無理やり服を着せてしまう。

子供は自分の思い通りにさせてもらえなくて、怒りだす。自分の思いを認めてもらえなかったことへのストレスですね。それなのに親はうるさい、なんてさらに怒ってしまったりして。これ子供が言うことを聞かないってことなんでしょうか?

親の気持ちはすごーくわかります。でもこの「じぶんで」の体験の積み重ねは大切。

ゆったりとした気持ちで接してあげて。子供の「じぶんで」、を見越して少し早起きするなど、対策をたてて下さい。

でも実際なかなか難しいですよね~。早起きなんてどうしても無理ってことなら、朝だけは、「自分で着たいんだよね~、でもゴメン!朝の着替えはママにやらせて」、って言っちゃてもいいかな。子供に了承をとっておくのがいいですね。

そのかわり、時間の余裕のある時に、朝のお着替えの練習ね~ってやってみたり、パジャマに着替えるときはのんびりと付き合ってあげればいい。

親もいつも完璧に、って頑張りすぎるのは疲れてしまいます。親の都合にも適当に合わせていいんですよ。

子供は「じぶんで」やってみて、ムリかなとおもったら「てつだって」って言ってくる。声がけをして応援したり、難しい部分だけ手伝ったりして、最後まで「じぶんで」を尊重する。うまくいっているときは「みてて、みてて」って言ってきますね。

どっちにしてもママはそばにいてくれなきゃ、なのです。

「じぶんで」最後までできたときに味わう満足感。そこから自信を得る。

そしてよこにはママのやったね!っていう笑顔。こんなとき、子供の笑顔も最高ですよね。

その笑顔がママを幸せにしてくれます。

子供は親がちゃんと自分をみていてくれる、気持ちを認めてくれるという安心感のかなで成長していくことができるのです。


2歳は食べ物に好き嫌いがでてくるころ

ちゃんと食べてほしいのに、子供が言うことを聞かない、と悩むお母さん多いですね。

2歳ころは好き嫌いがでてくるころ。気分にも左右されるので単純に好き嫌いというだけでなく、食べ方にムラもある。単なる食わず嫌いのことも。食べてる最中でも他のことに気がいってすぐ席をたってしまったり。

せっかくつくったものをあんまり食べてくれないと、親はついイライラ。食べさせようと躍起になってしまいます。

イライラしない方法は簡単です。食べさせよう、と思うのやめたらいい食べないなら食べないでいいと思っておけばいい、そうしたら、楽でしょ?

ところで、あなたは食事というものをどうとらえていますか?

あなたは食べることが好きですか?あなたは食事の時間を大切にしていますか?

食事の目的は栄養の供給だけじゃないですよね。食べたくなるようなメニューの工夫や、2歳児に効果的な声掛けなどは、もちろん大切だと思います。

でも食事は楽しい場だということを、心身に感じさせることが一番大切。環境を整えることですね。

家族みんなが楽しそうに食べていれば、知らない間に子供もペロリと食べているかもしれません。

ママが怖い顔して「食べなさい」なんて言っていると、楽しいはずの食事は台無しになってしまいます。

食べる、食べないに一喜一憂しなくてもいいです。

食べないのはおやつを食べすぎたからかもしれません。おなかがすけば食べますよ。嫌いなものは食べなくっていいじゃないですか。年齢によって嗜好は変わりますし。

家族みんなで、おいしい食事を毎日いただくことができれば、自然に笑顔いっぱいで、それだけで幸せだなーって思います。

まとめ

「いやいや」「じぶんで」「これ、なあに」「なんで?」2歳児名言集です。

なんて好奇心満載、成長エネルギー全開なんでしょう。これが人間が成長していく過程なんですね。おもしろいです。楽しいです。

2歳児のいるお母さん、本当に羨ましい!

今というときを子供と一緒にエネルギーいっぱいで楽しんでくださいね。

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