言うことを聞かない子供を、施設に預けたいなんてダメ親?

子供が言うこと聞かない、どうしていいかわからない。反抗的な態度に、酷い言葉や時には手を上げてしまったりして。もう施設に入れるしか方法が思いつかない。


言うことを聞かない子供にイライラするのは当然だけど、こうなると辛いですね。親がADHDである可能性も潜んでいます。ひとりで悩まないで。楽になる方法を探っていきましょう 。

なぜ施設に入れたいと思うのかを分析する

生まれた時はすごく可愛いと思った。でも育てていくうちに、こんなはずじゃなかった、って思うようになる。

子供のせいで物事思い通りに進まないし、手がかかって自分のやりたいこと全然できない。言うこと聞いてくれなくて、イライラがどんどん膨張。この子さえいなければいいのになんて思ってしまう。こんな私は母親失格?

母親なら少なからず、そんな思いをした経験はあるのではないでしょうか。

でも施設に入れてしまいたい、とまで思いつめているようなら、現状かなりしんどいですよね。楽しく子育てしたいのに。せっかく授かった子供なのに。

どうしてそんなにも子供と一緒に過ごす時間が辛いのでしょう?あなたも気づかない理由が、何かあるのかもしれません。

あなたの子供に本当に障害があって、施設に預けなければならないという場合もあるでしょう。それなら専門家に相談してしっかり準備を始めるのも一つです。

子供が言うことを聞かないから、という理由だけでは施設に預けることはできませんからね。

でもまずは子供の言動よりも、自分の心身の状態を見つめてみませんか。あなたの本当の望みに気づいていきましょう。

子供を施設にいれることで、あなたはどんなことができるようになりますか?

子供がいなくなって楽になる? 好きなことができるようになる?イライラしなくなる?

施設にいれることで、 あなたはの子供への想いは完全に断ち切ることができるのでしょうか?

子供がいなくなったら、清々したって明るく思うんでしょうか?

これから将来、あなたは子供とどんな関係性を築いていきたいのでしょうか?

いきなり施設なんて思いつめないで、ご両親や親戚などに甘えてみましょう。子育ては一人でするものではありません。辛い現状を理解してもらって、ほんの数日でもいいから子供を預かってもらうのです。夫に子供を任せて2〜3日旅行なんてのも理想です。

物理的に子供と離れるということは、 自分の子供への思いや親子の関係性を改めて見直すことができる、いい機会になります。そんな時間を少し無理してでもつくったほうがいいように思います。

障害があるのは、言うことを聞かない子供じゃなくて親の方?

それでもとにかく子供から解放されたい、施設に入ってくれたら・・と思う気持ちから抜け出せないかもしれない、ですよね。

母親なんだから子供が可愛いのは当たり前、 みんなそんなふうに言うけど、自分はそう思えない。それってやっぱりおかしいの?

う〜ん、おかしいのかもしれないですね。でもそれはもしかしたら病気のせいかも。そう考えたことありますか?

発達障害ADHDって聞いたことありますか。注意欠陥・多動性障害のことで、特徴は不注意・多動性・衝動性です。

落ち着きのない子供や、すぐカッとなって友達を殴ってしまう様な子供が、そう診断されることがあります。その数は圧倒的に男の子の方が多いとされています。

でも実は女の子のADHDは気づかれにくいだけではないか、とも言われているんです。

男の子はADHDの特徴である多動性・衝動性が表に出ることが多く、周りが迷惑に感じる行動に直結してしまうので、わかりやすいわけです。

不注意という特徴が出やすいのは女の子の方で、ちょっとぼーっとした感じの子だったり、忘れ物が多い、整理整頓ができない 、などなんですね。

もう~ちゃんとしなさいよ!なんて親や先生に言われ、そうだな私ってダメだな~なんて、またぼーと感じている。 いつも失敗してる感が強いので、あまり自分に自身がない。

こんなふうだから、ADHDだということを誰にも気づかれないまま、大人になってしまう。もちろん自分でもわかっていません。女性のADHDは気づかれにくいのです。

ADHDの女性は、母親としては得意だった方が楽なこと、例えば、掃除や買い物、ご近所や学校関係の付き合い、お金の収支など、細々した雑事を管理してこなしていくというのが苦手です。

学生時代や社会人の時は、うまく適材適所にはまり、 ADHDならではの逆に良い面を発揮して生きてこれた人も、母親という役割になった途端、苦手がクローズアップされてしまう

できない自分を嫌いになったり、マイナス思考に陥りがちになってしまう。そんな中で、こんなはずじゃなかったと、子育てにも自信を持てなくなり、言うことを聞かない子供をどう扱って良いか分からなくなる。

施設へ・・・という考えが頭をよぎっても仕方のないことのように思います。

もしかして、と思いあたる症状があるのあるのなら、思い切って病院を受診してみるのもひとつです。ADHDと診断されることで、専門家の対処法や治療によって親子関係が改善されることも期待できます。


自分の得意と苦手を客観的に知る

自分は障害があるのかも、と気づくのは、自分の状態を受け入れて認める一歩になります。自分はこれでいいんだ、と向き合うということです。自分をダメ親だと思わないということです。

ADHDだと診断してもらって、病気だから、というのをできない言い訳にするためではありません。

ADHDかどうかよりも大切なのは、じゃあ、どうする?だと思います。「できないこと」が何なのかを自分が知る、家族にも知ってもらう。知っていれば、自分自身でも対処できるし、家族にもサポートしてもらえる。

何かと忘れちゃうことが多くてよく失敗するな、とわかっているならメモを取るということを習慣にすればいい。

これはどうしても苦手だからやりたくないと言う事は、夫にやってくれるようにお願いすればいい。たとえそれが世間的には母親がやるべきことという常識になっていたとしても、です。

わかっていることにはいろいろと手をうてます。

また、「できないこと」を客観的に知っているというのは、同時に「できること得意なこと」を知っているということでもあります。自分には良いところがたくさんある 。それをちゃんと自分が気づいてあげましょう。

苦手なことやつらいことを、ちゃんと家族に伝える

例えば、PMS(月経前症候群)。その症状がひどいという特性が自分にあるとして、それをちゃんと知っていれば、対処法を考えておけばいい。イライラしやすい時だからいつもより深呼吸を心がけよう、なんてね。

生理前だということを家族にも告知して、あまりイライラする状況はつくらないように協力してもらう。

「ママは今生理前だから、お願いだから絡んでこないで。少々のことは聞き流してね。」 って、私は家族にお願いしてます。

ウチは娘達もいて女3人なので、いつもだれかが生理前だったりして。息子は心得たもんで、我々がなんか怒りっぽかったりすると、「あ、生理前なんだね。」って、すぐ引いてくれたり、普段よりよく言うことを聞いてくれたりします。

要するに、家族や仲間でお互いにできないことを認め合うことができれば、補い合えばいいだけなんですね。「できないこと」を責め合うのは一番残念な行為だと思います。

ADHDであってもなくても、どうしても子育てが辛いと言うのなら、夫や家族のあなたへの理解とサポートが足りてないのかもしれません。

ただ男性が生理前の女性のつらい状態をわからなくて当然のように、あなたの「できない状況」も言葉にしないと相手は知らないままです。しっかりと声を出して伝えることが大切。

助けてくれないと不平不満を云うのではなく、助けて欲しいことをちゃんと伝える努力はしてくださいね。

それぞれに役割があって、できないことを補い合える

ADHDの人はこういう人、みたいなのや、ADHDの診断基準なんてものを読んでいると、ウチなんて家族全員そうなんじゃないかと思っちゃう。

ウチは変な子ばっかりですからね。私もかなり変わった親らしいし。友達のお母さんはみんなそんなんじゃない、ママへん、ってよく息子に文句いわれてます。

あら私って変なのかしら大変、って病院に行ってしまうとADHDだって診断されてしまうかもですね。

でもそんな診断必要ない。子供達は私の変を許してくれてますから(あきれられて相手にされてないだけという言い方もある笑)。家族全体でバランスとってるので、家族の誰かがADHDかどうかなんて、生活に支障がないんだったらどうでも良いことなんですよね。

ADHDだと診断されることで、夫や家族の理解を得やすくなる、うまく薬を使うことで前向きに生きていくことができるようになる。

そんなふうに、あなた自身が楽になれるのなら、お医者さんに病名をもらうのもいいことだと思います。

大切なのは病気であるとかないとかではなく、子育てがすごく辛いというあなたの状況を、周りに理解してもらって助け合える環境かどうかということです。

あなたが病気でも、そうじゃなくても、今の状況に対して、じゃあそれを改善するには、今どうする?何ができる?そこにあなた自身はもちろん、夫や家族全員が取り組むことが家族の幸せのためには必須です 。

夫に助けてもらう、夫に褒めてもらう、大切ですね。気づいてもらおうなんて期待は、するだけ時間の無駄です。待ってないで、大きな声であなたの方から助けてね褒めてねって言ってくださいね!

自分を愛することができていますか?

あなたにはたくさんいいところがあります。

一般的にですがADHDの女性の場合だと、 特定の家事はすごく得意、愛情豊かで親ばか、発想がユニークで面白い、ハマったことをとことん追求する、 いい意味子供っぽくて裏表がない・・・そんな素敵なママであることが多い。

そんな良いところがいっぱいある自分に気づかないで、できないことがある自分だけをみてダメだダメだ、と思っていませんか。

誰よりも先に、できない自分をそれでいいよって、あなたが認めてあげましょう

家事が苦手でもいいし、今は子供が可愛く思えなくったっていい。

いろんなことに悩んで苦しんでる一生懸命な自分を、抱きしめてあげる。よく頑張ってるねって自分をいたわってあげる

まずは自分が自分を一番大切にすること。 自分に優しい自分になること

自分で自分を責めるのがくせになってる人は、人にも責められているような気がしているのです。 そして相手に対して、自分を責めようとしている人だと勘違いしてしまう。自分の方から先に分厚い壁をつくってしまう。

そうすると本当は相手があなたのために何かしてあげたい、あなたをたくさん褒めたい、と思っていたとしても、その思いはあなたには届きません

自分を愛することができれば、愛されていることに気づきます。自分と同じように相手を大切に思えるようになるのです。

そしたらきっと子供のこと、心も身体もまるごと思いっきり抱きしめたくなりますよ。

 まとめ

あなたとあなたの子供は深い縁があって、今親子として、ここにいます。せっかくのご縁です。大切にしたいですよね。

ほかの人間関係と違って親子というのは、嫌でもお互い相手から逃げることはできません。よい関係性を築くほうが人生得ですよね。

子供を可愛く思えなくて、私は母親に向いていないのかもしれない、そう悩むこともあるでしょう。

でもそれはあなたが世間一般の理想の母親像に縛られて、そうならなきゃって頑張りすぎてること、そうなれない自分をダメ親だと思ってしまっていることが、原因かもしれない。

苦手なことは周りに助けてもらえばいいだけ。あなたは自分だけの母親像をもって、それに則って母親すればいい。できない自分やダメな自分も大好きになってあげればいい。

そうすることで周りが変わってきます。夫も褒めてくれるようになるし、子供との関係性も変わってきます。

言うことを聞かない子供のこともそれでいいよ、大好きっ!って思えます。 施設に入れた方が良いかどうかはそれから考えてもきっと遅くないですよ。

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