小学生、これが足りないと言うことを聞かない子供になる

小学生も学年が上がると、だんだん小生意気になってくる。 いっぱしの口きいて、偉そうに口答え。それが成長過程としての反抗期の現象なら大歓迎なんですよ。

でも親のある対応が原因で言うことを聞かない子供になってしまってるとしたら?


あなたの愛情は子供に伝わってますか?小学生の親としてこれだけは大切にしてほしいことお伝えします。

家で言うことを聞かない子供なら、親は安心していい

子供ってほんと言うことを聞かないですよね。小学生にもなると理屈も上手になって親も辟易。毎日イライラです。

でも仕方ない。それが子供ってもんなんですよね~。言うこと聞かなくて当たり前。そう開き直るしかない。そして次にはさらに、言うことを聞かない子供で良かった、って喜びましょう。難しいですか?ですよね~笑。

でも子供が、言うことを聞かない、という言動を選択できるのは、甘えられる親だからなんですよ。 言うことを聞かなくったって親が自分を好きでいてくれるという安心感がちゃんとある。

親への信頼の表れといってもよいかもしれません。

年齢によっては成長の過程としての反抗期というのも、もちろんあります。

小学校中学年、9歳くらい。いわゆる中間反抗期で親の言動の矛盾に一番拒否反応を起こす年齢です。(参考:子供の反抗期って何歳ころ?いつまで続くの?

だからそもそも、親の言うことをよく聞く小学生なんて、おかしい(笑)

子供サイドからすれば、家で言うことを聞かない(甘えてる)からこそ、学校なんかではしっかり頑張れる、ということなんでしょう。

ウチの息子なんて、「学校でがんばってるんだから(言うことを聞かなくても)いいでしょ」って威張ってますよ。

実際、小学生のころ面談での先生の話はいつも驚きの連続でした。先生ウソ言ってるでしょ?っていいたくなるぐらい学校ではいい子なんですね。例えば家では散らかし大将のくせに、整理整頓係をやってたりして。笑えましたよ。

家では全くやらないことで、私にうるさく言われてること。それを学校では余裕でやってるわけなんです。

多分こういうの珍しくないと思います。典型的な、「外では良い子、家では悪い子」、外面だけはいいよね~ってやつです。親は大変ですけどね~。

あなたが毎日伝え続けていることは、きっと子供の身体と心に浸み入っています。意地でも子供に言うことを聞かそう、なんて眉間にしわよせないで。

大丈夫!子供はちゃんとわかってます。やるべきときにはちゃんとやれるんです。

言うことを聞かない原因が、甘えられないことだとしたら心配

ただし、ひとつチェックして欲しいポイントがあります。要は子供って「かまってちゃん」なんですよ。

あなたは日々ちゃんと子供をかまってあげてますか?

あなたは子供をちゃんと見てあげているでしょうか。子供と一緒にたくさん時間を過ごしているでしょうか。子供の話を真剣に聞いてあげているでしょうか。

根本的なところで子供が欲しているのは、結局「親の愛」なんですよね。シンプルです。

子供のどんな言動もつきつめていくと、親に甘えたい。自分が一番親に愛されている存在でいたい。その証拠をいつもみせてほしい。確信させてほしい。ってことに到達します。

特に小学生の子供の言動というのはそれが顕著。

その思いが満たされていないことが原因で、言うことを聞かないという言動にでる場合もある。親の注意を自分に向けるためです。怒られるのでもいいわけです。その時の親は自分だけをみてくれているのだから。

わかりやすい例だと、下の子が生まれて上の子が急に赤ちゃん返りするというようなことです。

「ママが一番大好きなのはわたし、わたしはママにすごく愛されてる」 子供にそう信じさせることが、子育て成功の秘訣です。兄弟姉妹仲を良好にする秘訣でもあります。

言うことを聞かない原因が、親からの愛情欠乏症だとしたら、(現実はどうであれ子供がそう感じてしまってるなら)、あなたの対応ひとつで子供は変わります。


親の無意識の強要にNOと言えない「いい子」は心配

全ての親が憧れる状況、優しいお母さんと何でも言うことを聞くいい子。

でもこんなのなんか変な気がするんですよ。それは子供が我慢している場合が多いからです。

親が厳しすぎたり、あまりに過保護な場合、小学生は家では「いい子」でいようとします。

つねに親の顔色を伺うくせができる。ママに叱られないように、ママが喜んでくれるように。

わがままひとつ言えない、いつもいい子で親の期待通り頑張る。いい子でいることで親に褒められたい、いい子でなければ親の愛情を確保できないと思ってしまっているわけです。

そしていつのまにか親の価値観と自分の価値観を同期させてしまうのです。そしてさらに頑張るいい子に育っていきます。

また、お姉ちゃんだからを常套句にする親だったり、親がいつも仕事で忙しすぎて余裕がなかったり、 親が病気がちであったり、シングルマザーであったり。

そんな状況だと、子供はいい子でいなきゃいけない、親に迷惑をかけてはいけない、しっかりしなくてはと、感情を自制するくせがついてしまう場合もあります。

もちろん全てのいい子がこれに当てはまるわけではありません。

親と子供の相性がすごく良い場合。本当に仲良し親子でツーカーの仲。お互い我慢してるわけではないのに、子供が言うことを聞かないなんて稀な事、そんな親子関係もあるのです。

こういう親子だと反抗期らしい反抗期もないはずです。これは本当に羨ましいケースです。親子とはいえそこまで分かり合える関係性ってなかなかないですからね。

親から見て「いい子」が、なぜいい子なのか、どんないい子なのか。親がその理由をちゃんと理解していないと、親子の関係性が不適切な方向へ進んでいくかもしれません。

外では言うことを聞かない子供、それを知らないのは親だけ

外面のいい子供とは対照的に、外では言うことを聞かない子供というのもいます。小学生とはいえ、家での顔と外での顔は違う。使い分けているのです。

家でいい子でいなくてはいけない抑圧から解放されたいがゆえ、また家庭で満たされてない思いをうめるかのように。家で我慢してる分、親の目のない外では好き放題ってことなんでしょう。

家で「いい子」のお母さんは案外知らないことが多いんです。実は自分の子供が先生や友達に困った子扱いされてることを。

自己中心的でわがまま、すぐ泣いて自分の思い通りにしようとする、人望ないのにしきりたがり、などなど。

そんなこと知らずに、我が子自慢ばかりしている人っていますけど、傍からすれば滑稽です。聞いてる人たちに腹のなかで笑われてるかもしれませんね。

あなたはそんな能天気ママにならないで。あなたの子供をしっかりみてあげて下さいね。

小学生の個別指導塾での、言うことを聞かない子供たち

外で悪い子、の事例として、ここでちょっと、ある個別指導塾の講師に聞いた話を紹介します。塾で言うことを聞かない子供たちの話です。

話を聞いて感じるのは、その子たちは、結局家で母親にちゃんと関わってもらってないんだろうな~ってことです。

ケース1:ある2年生3年生の兄弟。とにかくうるさくて、ここ家と間違ってない?って言いたくなるくらい、好き勝手し放題で周りが超迷惑。授業にならなくて公園に連れていくことも。

母親はパートにでてて、その時間家にいない。塾を託児所がわりに使ってる感じ。それ親が楽したいから。子供と向き合いたくないから、だよね?パートに行ってその金塾に払うなら、パートなんて行かないで、自分がしっかり関わってあげればいいのに。

ケース2:ある3年生男子。言うことを聞かなくなってきたら、講師はやたらタッチしてあげるようにしている。すると素直になってくれるし、嬉しそう。ちゃんと勉強もしてくれる。

あの子には体売ればいい、すぐいい子になる、と塾講師の間では冗談のように言っている。甘えたいんだね。スキンシップに飢えてるのかな。

ケース3:4年生女子。授業なのに椅子に座れない。お菓子を食べたりする。やたら女性講師を舐めてくる(実際に舌で舐めるの意味)。宿題はやってくるけど(家ではいい子)授業はきかない。勉強ができないわけではなく、気がのったときはやることもある。

でも普段は、やらないという問題行動をあえて選択して、講師にかまってもらおうとしている感じ。できるのにわざとやらない。舐める。かまって欲しいサインだね。親に甘えられない欲求不満を塾講師で代用しようとしているのか。

塾というのは家でも学校でもない微妙な立ち位置。だからきっとそこでしか子供がみせない顔というのがあるのでしょう。個別指導塾だと、先生との距離が近くて、だから好きな先生には、子供たちも気を許してしまうのですね。

だとしたら、家でも学校でも「いい子」で頑張っている子供にとっては、息抜きできる大切な時間になっているのかもしれません。それにしても、こういう子供の姿、親は知っているのでしょうか?

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ちなみにウチの息子はこちらを利用してました。ご参考までに。
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親子の対話の時間をパートや習い事の時間に乗っ取らせない

子供が小学生になって、時間に余裕ができたからパートに出よう、というお母さん多いですよね。気分転換になったり、家計のたしにもなったりで、もちろんいいことだと思います。

でも子供が家に帰ってくる時間には家にいて欲しいなって思います。

「ねーねーママ、聞いて聞いて。」この言葉には即時に必ず応えてほしい。今日一日学校であった嬉しいこと悔しいこと一番最初に話したいのは、お母さんなんです。

ママはパートで頑張ってる。待ちかねたママがやっと仕事から帰ってきた。でもママは忙しそうに夕食の用意。そんな時、子供はたわいもない今日一日の話をお母さんにしようするんでしょうか?1~2年生ならともかく、高学年になって相手の状況を思いやれるようになった子供にはできないかもしれません。

逆に、ママが家にいても学校から帰ってきたら、ママの第一声は「さ、今日塾でしょ、早く行きなさい」。バタバタとおやつを口に運び、塾に行く準備をさせられる子供。

今、本当はママに話したいこといっぱいあったのに。後からじゃ、忘れちゃうんです。

学校から帰ってきた子供への言葉は「おかえり!今日はどうだった?」にしたいです。

子供がひととおり話し終わるまで、 あなたはゆったりと笑顔で見守ってあげましょう。時間にしたらそんなに長い時間じゃないはず。でもその少しずつの毎日の積み重ねが親子の信頼関係をつくっていくのです。

中学生くらいになると、子供は「別に」しか言わなくなるかもしれません。話してほしくても話してくれなくなるんですよ。でもこうして小学生のころから親に話を聞いてもらうのが習慣になっていた子供は、中学生になってもそれなりに話すケースが多いように思います。

今の子供との、今日の対話を大切に楽しみましょう。

親子のスキンシップは十分すぎるほど十分にとる

いきなりですが、ここで質問。あなたは子供を毎日どれぐらい触っていますか?

ぜひぜひ何かにつけて子供にタッチしてあげてください。頭をなでなでするとか、いってらっしゃいって肩をポンと叩くとか、思いっきりハグするのもすごくいい。

これは子供が1年生でも6年生でも同じです。もっと言えば中学生でも高校生でも大学生でも同じですね。

ちなみにウチの子供達三人は、 それぞれが、自分が一番ママに愛されていると思い込んでくれてます。私がベタベタ触りたがる親だというのがその一因だと言えそうです。

愛情を表す手段はたくさんあるでしょう。でもスキンシップは、慣れれば一番簡単で一番効果的な方法だと思います。この方法、親として習得しない手はありません。

でも自然体で当然にできる人もいれば、子供を触るという発想すらない人もいます。触られることに慣れてない人は触ることも苦手です。

もしかしたら、あなたは、それは苦手だな~って感じていますか?

じゃあ、思い切って、とにかく触ってみましょ。今日子供が帰ってきたら即実行です。慣れですよ、慣れ!

他人の子供にいきなり触ったら犯罪ですが、自分の子供ならいくら触って誰にも怒られません。親って得ですよね~。

スキンシップによって愛情ホルモンであるオキシトシンが溢れ出すんです。それは親子お互いの癒しになります。

私はよく中学生の息子と「オキシトシ~ン」っていいながらハグしあってます。外からみたらちょっとキモいですかね?笑。

黙ってても親の愛情は伝わるもんでしょ、なんて思っていては甘いです。子供を愛しているならそれをちゃんと表現する。これでもかっていうほど愛情表現をしてやっと、あなたの愛は子供に伝わるんだと心得ておきましょう。

まとめ

小学生。どんどん成長するとき。親がまだできないだろうって決めつけてしまってることを、意外にちゃんとできてしまったりします。

だからといって、ひとりで放っておいていい年齢ではありません。まだまだ親にかまってほしくてたまらない年齢

小学生の健やかな成長には、しっかり関わってくれる親の存在が不可欠です。他人任せにしないで、せっかくあなたの子供なんだから、とことん関わりましょう。それは同時にあなたが自分自身と、とことん関わることでもあります。

親子で一緒に過ごす時間を大切にしてほしいのです。なにげないスキンシップや対話、毎日家族で囲むおいしい食卓・・・そうして積み重ねていく時間が、あなたと子供の宝物になります。

日々の当たり前に感謝することのできる子供であれば最高。言うことを聞いても、聞かなくても、そんなのどっちでもいい、って思いませんか?

表面のみえる言動で子供をジャッジするのはやめて、子供のもっと深いところを育ててあげたい。感謝力のある人に育ってほしいなって思います。

それには親が子供に日々感謝することが大切な一歩です。「ありがとう」早速、今、子供に伝えてください。

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