5歳くらいになると、言葉も十分に発達してきて、親は子供のとの会話が楽しくなってきたな~と感じるころですね。
でも、同時に親は子供を言葉だけで思い通りにしようとしはじめるのです。
その言葉にのせたあなたの本当の気持ち、それが何なのか気づいていますか?子供に伝えたいことは何ですか?
5歳児の発達段階を知って、成長をサポートする
5歳といえば、幼稚園の年中~年長さん。仲間意識や協調性が育ってきて、ルールを守ることなど、社会生活のための力を身につけていくときです。
自分中心でまわりがみえてなかった小さなワガママちゃんが、成長して他の人の気持ちを気遣えるようになってくる。
まわりの人たちへの思いやりあふれる自然な言動に、親は感動させられることもしばしば、ですよね(^^)
過去―現在―未来という時系列も理解できるようになってくるころ。今という時間だけに生きていたのが、先月、先週、明後日、来週、・・の少し長めのスパンでの感覚もできてくる。
それでも時間感覚はまだまだで、大人のように先を見越して計画しつつ行動するなんて芸当は難しい。何かしている時にはそのことだけで頭がいっぱい。
ひとつのことに熱中しだすと、時間なんて忘れてしまって、いつまでもやっていたりするのです。
身体面では運動機能が大きく発達するとき。複雑な動きもできるようになり、身体のコントロールが自由にできるようになってくる。そしてとにかく好奇心旺盛。
だから今までよりパワーアップして、やりたい!で即、身体が動いてしまう。
でも親からみればその行動は危険きわまりなくて、怪我をしないかといつも冷や冷や。やめさせようと、つい口をだしてしまいますよね。
あなたが口うるさく言って子供の行動を止めることは、いっけん子供の危険を回避させたようにみえます。でも実は成長のための貴重な体験を回避させることになっているのです。
あなたは黙って見守りながら、安全な環境を整えてあげたいですね。
「僕はなんにでもチャレンジしてもいい。ママがそばにいてくれるから大丈夫。」という安心感。それを与えてあげるのです。
この時期は五感をめいっぱいつかう、いろんな体験をたくさんさせてあげて下さい。むやみな「やめなさい」はご法度です。
のびのび自由に!感性を豊かな子に育つためのサポートが大切な時です。
言うことを聞かない?まだできない?まわりの子とくらべない
5歳ころは成長に個人差が大きいとき。さらに幼稚園などでは同じ学年でも一年ほど差がある場合も。早生まれの子は結構つらいのです。
それに単純に個性として得手不得手がある。
だから、みんなバラバラでいいんですよ。
集団保育のなかでは体操をする、歌をうたう、本を読む、などみんなで同じことをする。
だから親はできる、できない、をまわりの子と比べやすくなってしまうのですね。
本の好き子なら、小学校高学年が読むような本を黙読でどんどん読める。一方でたどたどしい音読でやっと文字を読めるような子もいる。
それは単に成長の個性なんです。それを子供の優劣と勘違いして、できないわが子に、なんとかやらせようと必死になる。他の子と比べて、例えば無理に文字を教えようする。
成長段階がまだそこに到達していないのだから、親子ともにつらくなるだけですよね。
できないことはできなくていい、できるようになるときがきたらできるから。あなたが焦ったってどうにかなるものではないですよ。
他の子と比べたことから発生した「~しなさい」、という親の言葉は、その子の個性の可能性を、本人にも親にもみえなくしてしまいます。
あなたはあなたのお子さんの成長のペースにゆったりと付き合いましょう。そうすれば子供は自然と個性を大きく開花させていくでしょう。
その子自身の成長をみてあげる。昨日できなかったことが今日はできている。それが、嬉しいことですよね!
他の子とくらべて親のエゴをおしつけてしまっては、子供が言うことを聞かないのは当たり前です。
聞こえてないかも?子供が言うことを聞かない以前の問題
子供って何かに熱中してるとき、まわりは見えてませんよね。きっと親の声も聞こえていないのです。まぁそもそも熱中するってそういうことですけどね。
子供ってマインドフルネス(今に集中すること)の天才です。
忙しい大人はつい先のことばっかりに気がいってしまって、今目の前で起こっていることに意識をとどめることができないでいることが多い。だから疲れてしまうのです。
だからこの子供のマインドフルネスの能力は、親のほうで見習いたいくらいなんですよ(笑)
ほかのことをすべて忘れて一つのことに集中する時間をもつことは、心身のエネルギーの循環をよくして、その日一日の質をあげます。
だからそんな時間って本当に大事。5歳の子供にとってだけではなく、大人である親にとっても、です。
あなたのお子さんは、どんなことをしている時が一番楽しそうですか?
5歳児には好きなことを好きなだけやらせてあげたいです。理想は、気が済むまで熱中させておいてあげること。
途中でやめた中途半端な状態では、子供は達成感を体験できなくなります。たとえば何かつくっているようだったら、完成まで待っていてあげたいですね。
でも親にもいろいろ都合はあるでしょう。どうしてもやめせなくてはならない時は、前もってやめどころを伝えておきます。
どこまでできたらやめる?と聞いてあげて、子供にどこでやめるか決めさせておくのもいいでしょう。そして、続きは明日ね。と声がけしてあげる。
5歳だと時系列が理解できているので、それで大丈夫です。
子供は急にやめれない、のです。車の運転だって、急にとまれない、ですよね。でも先をみて信号があるとわかっているから、とまれるわけです。
親も子供がいつやめてくれるかわからないから、買い物行かなくちゃとか、洗濯物入れなきゃとか、いろいろ雑念が浮かんできて、イライラしてしまうのです。
前もってやめる時間の目安を子供と合意しておけばイライラしなくてすみますね。
5歳児のママに必要なことは目の前で遊んでいる子供の様子に熱中するということ。子供と一緒にすごすその時間に集中する。
他のことに気をとられているなんて、勿体ないです。買い物に行ったときに、買い物に集中すればいいのです。
子供と一緒に「今」を楽しみましょう
まずは親が見本なる
生活習慣に関する、子供が言うことを聞かない悩みは、まず親がちゃんと見本になることで解決していきましょう。言葉だけでなく、あなたも一緒にやる、ということです。
近所の人に会ったらちゃんと挨拶しなさい言ってるお父さん、自分はちゃんと挨拶していますか?私の感覚では挨拶しないお父さんって、割と多いなって気がしてます。
お母さんは普通に挨拶してる人が多い、と感じますが。男の人ってシャイなんですかね?
靴をちゃんと並べなさい、なんて子供にはいうけど、自分はやってない、って人いるんじゃないですか?
私は靴を並べるってすごく大切なことだな~って、思います。足元を整えるところからすべては始まる気がするからです。
親の行為は、親が大切に思っていることの表れ。
あなたがちゃんとやっていれば、その思いはいつか伝わるはずです。そのうち子供もちゃんとするようになります。
なんでもだしっぱなしの子供に、使ったものは片づけなさい、というのなら、親がその前にかたづけやすい環境をととのえる、簡単に片づけられる収納方法をこころがける、そんなことも大切。
どうしても片づけが苦手な子もいます。そんな子は「片づけなさい」の言葉だけでは動くことはできません。
そんな子には親が一緒にやってあげる。片づけ方を教えてあげる。そばでみていてあげる。徐々にひとりでできるように。
自分の脱いだ服をたたむ、トイレ・洗面所をキレイにつかう、なども同様です。
まずは見本となる。そして一緒にする→教える→そばで見守る→ひとりでできたら褒める、ですね。
ほとんどは親がさっさとやったほうが楽なことばかりです。子供が自分でやるまで待ついうのは本当に本当に大変なこと。しんどいですよね~。
でも子供に必要なのは代行ではなく、教育なのです。自分でできる力をつけてあげることが大切です。
子育てとは忍耐だ、と強く感じるのはこういう時です。でもがんばりましょーね!
ここで踏ん張ると、将来あなた自身がとても楽になりますよ!!
まとめ
5歳という年齢は、もっとも感性ゆたかにのびのび成長する、個性を育む時期。
この時期の、なんともおもしろい多彩な言動を、あなたは心残りなく楽しんでください。
あなたが、目の前のあなたの子供を、そのまんまに感じてあげてほしい。
やりたい!という衝動だけで動いているエネルギーいっぱいのわが子を、もっと自由に、さらにエネルギーが高まるように導いてあげれるように。
この時期の親の子供への接し方のくせは、これから将来どのような親子関係が形成されていくのかを示唆しています。
子供が言うことを聞かないからと、力で押さえつけえて言うことを聞かせようとする高圧的な親。なんでもさっさとやってあげてしまう甘やかしの親。
こんな親はどちらも、好ましい親子関係の形成を邪魔します。
どちらにも傾かずニュートラルに子供と接する。目の前の子供の存在をただ受け入れ認める。しっかりと向き合うのです。そしてあなたが大切に思っていることを丁寧に伝える。
こうして幼児のころに、親子でいろんなことを共有した体験の積み重ねが、思春期ころやってくる手強い反抗期を楽に乗り切れるための土台になるのです。
この時期、子供と一緒にいろんな感性を磨いた親は、これからもずっとそうしていくでしょう。子供からたくさん学びをもらいながら。
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4歳・5歳の子供の反抗期、その特徴とらくらく対処法
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うちの子は動画見せたら時間無制限でいくらでも見続けますよ。
手間かからないですし楽ですが教育的に良いこととは思いません。
好きなことを好きなだけさせてあげて、気の済むまでやらせてあげて、ってなんでそんなこと言えるんですか?
なんなんさん、コメントありがとうございます。
>教育的に良いこととは思いません
同感です!私も動画に子供のお守りを任せる事には賛成しません。
大前提として、なんなんさんが教育によくないと思う事は子どもにさせなくていい。
だから動画は見せなくていいですよ。
なんなんさんが子供の成長のために、
こういう体験はいいなぁと思っていることなのに、自分の都合でやめさせてしまってるんだな、と気づくことがあれば、
そんな状況での対応を改善することはお勧めします。
5歳というのは、体中・・五感フル稼働させて、いろんな体験をしたがる年齢です。そんな体験が5歳にはたくさん必要です。
自然に体が動いていて、未知の対象物や体験にただ熱中してる。。そんな好きなことをいっぱい体験させてあげてください。
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