4歳・5歳の子供の反抗期、その特徴とらくらく対処法

4歳・5歳といえば、幼稚園児、どろんこ盛り。とにかくなんでも「やりたい!」お年頃。どうしてそんなことをしてしまうのか親には理解できない。やめなさいといっても無視や口答え。幼児の行動パターンは大人とは違うのです。


2歳のイヤイヤ期がおさまっていい子になってきたと思っていたのに。これ、また次の反抗期なのでしょうか?

4歳・5歳の子供の反抗期はあるのでしょうか?

a1370_000208そもそも反抗期の定義って何なのでしょう?私は個人的には反抗期という言葉、あまり好きではないのです。

「反抗期」って、親サイドからの親都合の言葉だと感じます。

子供からすれば別に反抗しているわけじゃない。心身が成長していく過程で、自分というものへの認識や他者との関係性が変わっていく。だから自然に言動が変わっていく。その変化を親たちは勝手に反抗期などと呼んでいます。

いままでのわが子と違う。それで親は困惑してイライラするのですね。だから、さも子供サイドの責任かのように、子供の反抗期というレッテルを貼ってしまう。レッテルをはると安心できますからね。

子供が変わっているのだから一緒に親も変わっていけばいい。子供が成長しているのだから一緒に親も成長すればいいのです。それが子育ての醍醐味でもあるのですから。

いわゆる一般的な主な反抗期、2歳・9歳・14歳あたり。この3時期は確かに反抗期と言っていいだけの大きな変化成長がみられます。親も心して対応した方がいい正念場ではある。

でもこの3つの時期からすれば4歳・5歳は、え?どこが反抗期?っていうレベルです。4歳・5歳の子供の反抗期があるのか?と聞かれれば、私なら、ないと答えます。

その子の親が反抗期だと捉えれば反抗期になる。でも全然そんな特別な時期ではなく、当たり前の成長過程です。それに個人差も大きい。わざわざ反抗期という枠に押し込める必要なんてないんじゃないかな~、と思うのです。

4歳・5歳ころの幼児は、大人とは違う行動パターンをもつ不可思議な生き物。親の思い通りにならない子供の言動を、おもしろいな~ワクワク、と受け入れるか、困ったな~イライラ、と反発するか。

さて、あなたのお子さんは反抗期ですか?

 4歳ころはまだ親の力が絶対的

4歳ころは、自分と自分以外の他者の区別がまだ曖昧です。第一反抗期、2歳ころの「イヤイヤ」は、自分と他者との区別が始まるために起こる言動ですが、それが実はここにきても発展途上なのです。

まだまだ親の思い通りになるとき。言葉はよくないですが、洗脳可能な時期です。親と同じように感じ、考える。まだ親への所属感が強い時期といえます。

だからこそ親の責任重大。怖いな~とさえ感じます。親として自分がしっかりしなくては。

子供の「やりたい!」を邪魔しないように、怒鳴ったりして自由な言動を押さえつけないように、恐怖心を与えることのないように、です。

4歳・5歳の子供には、まだお母さんが自分の環境そのものです。反抗期じゃない?なんて構える前に、まずは子供にとって安心安全な空間を保証してあげてください。

 4歳ころの言葉の発達を反抗期だと感じてしまう

4歳というのは急激に言葉が増える時期です。なんでも「イヤイヤ」の一言だった2歳児から成長して、言葉を使っていろいろ伝えられるようになる。親としても子供と会話ができるようになって楽しくなった、よくこちらの言うことが伝わるようになったと感じるころです。やっと人間らしくなってきたかんじですね、笑。

言葉に関心をもち、いろんな使いかたを試す。新しいおもちゃでワクワクしているようなものです。時には自分の気持ちを表そうとする、時には親を評価しようとする。幼稚園ではケンカが増える。

でもまだまだ言葉使いの初心者。慣れてないので、意味を間違って使ったり、重みを知らなくて軽く使ってしまったりします。親は子供が使った言葉の意味を大人の感覚で受け取って、怒ってしまうのです。子供はそういうつもりでその言葉を使ったわけではないのです。誤解で子供を怒らないでくださいね。

使える言葉が増えていくことが純粋に楽しくて仕方ない時期です。親子でたくさん会話することや、いろんな本を読み聞かせすることで素敵な言葉をいっぱい教えてあげましょう。

でもなぜか、4歳ころはどんだけ?ってほど、「下の言葉」が好きですよね。「うんこ」なんか大好き。やたら口にして喜んでる。

相手の反応が大きいので嬉しくなるのでしょう。こんな時、親は過剰に反応しないで。笑い飛ばして聞き流しておくくらいがいいです。ただ使う場所は選んでください。公共の場などではふさわしい言葉ではないですから。そこは教えましょう。

心配しなくても、いつのまにか「うんこ」なんて恥ずかしくて言わなくなります。

 5歳ころの危険な行動はどうすればいい?

5歳になると、身体の運動機能が大きく発達し、複雑な動きもできるようになります。身体のコントロールが自由にできるようになる。足がついてないところでもバランスをとれる。鉄棒なんて大好きですよね(もちろん苦手な子もいますよ)。

親からすれば、危ない!やめなさい。っていいたくなるような行動が多々現れる。怪我をしないかと心配ですよね。でもまわりに命に係わるような危険がないことさえ確認できたら、あとは見守って。子供は不思議と本当に危険な臨界線を感覚で知っています。

例えば、高いとこらから飛び降りようかどうしようか、悩んでいる様子の時「危ない、ダメ!」と即効やめさせたいのが本心、でもここは忍耐。黙って子供の判断を待ってあげる。子供は、そこはおそらく間違いません。ムリだと思ったら、やっぱりや~めた、って自分からやめますから。

でももし決行してしまって小さな怪我でもしたら、それはそれで学びになります。次に同じことはしないだろうし、その体験・感覚が大きな怪我を防ぐのです。

5歳ころは精神的には仲間意識が強くなり、思いやりのこころをもてるようになる時期です。私も娘が5歳のころ、その思いやりに本当に救われた経験があります。そんなすばらしい成長にも目を向けて、感謝しましょう。


 子供の反抗期?4歳・5歳は「やりたい!」意志が強いだけ

4歳・5歳ころの行動パターンは「やりたい!」が一番。あっと思ったときにはもう身体が動いている。そのあと楽しい、とか嬉しいとか、感情がついてきて、最後に今なにをやったのかな、なんでやったのかな、と少し考える。考えてから行動する大人とは逆パターンですね。

だから何かやらかした子供に、なんでやったの?と怒っても本人はよくわかっていないのです。

やってはいけないことを伝える時に、○○だから××しないで、などと理由を言葉だけで説明してもあまり効果はありません。

思考に訴えるよりも身体に教える、感覚的に納得させる方がよいのです。親が子供と一緒に体験しながら、「ね、こういう時はこうでしょ」と、教えていくと伝わりやすいです。こうしたら、痛いんだ、とか、こう言ったら悲しいんだ、というように、子供は身体の感覚から学んでいきます。

親子で共有した体験と、その時身体にしみ入った感覚はずっと残っていくのです。

忙しくて疲れているから反抗してしまう

単純に子供だって疲れている時には余裕がなくなり、大人と同様いろんなことに面倒くさくなるのです。親の言うことに返事するのも面倒くさい、ましてや言う通りに動くなんて、というかんじですよね。きっと。

子供は保育園・幼稚園で幼児なりに人間関係で気を遣ってがんばっている。結構疲れているのです。

それなのに他の子に負けじと、毎日のように習い事をさせていませんか?過度な習い事は子供を疲れさせるばかりでなく、自由に遊ぶ貴重な体験の時間を奪ってしまいます。

4歳・5歳の幼児は遊びの発明の名人です。ひとりでも、友達とでも、自由に遊ばせて様子をみていると本当におもしろい、感心させられることがたくさんあります。

習い事は決められた時間に決められたことをこなすものです。そこには本人の自由な発想が入り込む余地はほとんどありません。

あなたのお子さんは忙しすぎてませんか?子供のためなんて思っていても、本当は親のエゴ、親の自己満足かもしれません。

自由に遊んでいい、自由に休んでいい、やりたいことを自由にできる余裕のある時間が4歳・5歳の幼児の成長のためにはたくさん必要です。

 まとめ

4歳・5歳ころの個性豊かな成長の様子を「子供の反抗期」という枠にはめ込もうとしなくてもいい、マニュアル的対処法を気にしなくてもいいのです。単なる目安を絶対的なもののように勘違いしないで。

親も子供もみんなと同じを目指さなくていいのです。

あなたと、あなたのお子さんだけにぴったりの子育て法があるはずです。

4歳・5歳ころはとくに、のびのび自由に成長させたい。親の仕事はそのための環境を整えること。4歳5歳の子供には、その環境とはイコールお母さんなのです。

親は自分の子育てにぶれない軸をもって。でももし軸がぶれていると感じたらそれはそれでいい。ぶれていると思えることは軸がある証拠です。

ほかのだれとも違うわが子との、昨日とは違う変化成長したわが子との、自分なりの関わり方に自信をもってください。

指針にするのは今目の前の子供の状態、そして親である今の自分。そこから変化成長していく世界を親子一緒に楽しんでください。

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