パパがもっと子育てに協力してくれたら・・・こんなに大変なのに、パパは全然わかってくれない。何にもしてくれない。子供にイライラするよりパパにイライラ、よくある話です。
必要なのはパパ育て。これ子育てと同様に大切です。男性が父親になるには女性が母親になるより努力が必要なんです。しっかり教育して、子育て協力してもらいましょう。
パパが父親になるのは、ママが母親になるよりずっとあと
母親は赤ちゃんを身に宿した時から、十月十日を経て、少しずつ自分が母になっていく実感を得ることができますよね。それでも生まれた赤ちゃんに対して、初めてのことばかりで、とまどったり、悩んだり、疲れたり、おかしくなったりする。
一方男性は、妻の大きくなるお腹をみているとはいえ、所詮他人ごと。自分の身体に起こっていることではないので実感がわかない。
私の友人は、初めての出産直後に夫くんが「かわいいね、もう一人ほしいな」と能天気に言ったことに怒っていました。どんだけ大変な思いして、やっと産んだと思ってんのよ。もう一人ってなに?今そんなこと考えられるわけないやん。
私の夫は、やっと産まれてほ~っとしてた私に「赤ちゃん、宇宙人みたいだね」ってこれまた素直にひとこと。何いってんの~、私のかわいいかわいい息子が宇宙人??(まぁ、ちょっとそうだけど)でもその言い方ないよね~。
とまぁ、男性ってこんな感じ。妻の出産の大変さも、すでにできている母子の絆もわからない。(でも出産に立ち合った夫なら、生まれたばかりの赤ちゃんに対する思いは、母親に近くはなっているのかもしれませんね。)
赤ちゃんに対面した時にはママはもうしっかり母親の実感ありあり。対してパパは?赤ちゃんっていきなり目の前に出現した、なぞの生き物なんですよね。
子供が生まれて、周りにパパと呼ばれ、パパに似てるね~なんて言われる。そして目の前の生き物が泣いたり笑ったりするのをみたり、恐る恐るその世話を手伝ったりする。
そうしてやっと少しずつ父親の実感がでてくるんですよ。だからそんな状況を理解してあげて、パパを急かさないでください。
スタート地点が違うことを認めてあげてください。あなたはもう随分前にスタートを切って夫よりかなり前を走っています。夫はまだやったスタートラインにたったところなのです。
一緒に走っていきたければ、夫がおいついてくるのをのんびり待つような気持ちで、少し力をぬいて、ゆっくりめに走ってみませんか?たまには伴走してあげるのもいいですね。
子育ては一人ではできませんから。
子育ての前にパパ育て、まずは伝えることから
子供にイライラしながら、毎日こんなに子育てがんばってるのに。朝から晩まで子供の世話、自分の時間なんて全然なくて、やりたいことも全然できない。
それなのにパパは前と同じように会社にいって、あいかわらず自分のペースで生活して。あ~イライラする。なんで私ばっかり??もうなんで何にもしてくれないの?わかってくれないの?
はい、それはあなたが、ちゃんとパパに伝えてないからです。
そもそも男性と女性は脳のつくりが違う。思考のくせが違う、ということです。それをまず心得ておく。これは子育て中だからということではありません。
違うということに反発したり、自分の思い通りに相手をなんとか変えようとしてもイライラするだけ。相手を変えることはできません。できることは、自分が変わるということによって、関係性を進化させるということです。
自分が変わることによって、相手が変わった、あるいは変わったと感じる、ということが起きるのです。違うということを知っていれば、それを認めて受け入れたうえで、どう対処すればいいかがわかります。
例えば家事についての脳のくせ。男性は教えてほしい、対して女性は自分で考えてやってほしい、ということなのだそうです。
疲れているときの脳のくせとしては、男性はほっといてほしい、対して女性は気づいてほしい、です。
身に覚えありますよね?
そもそもパパは何をしていいかわからない、のです。
具体的にこれをしてと言われたとしても、今度はやり方がわからない。妻が子育てに疲れているようだから、何かしてあげたい、きっとどんなパパもそんな思いはもっているはず。
でももしかしたら、妻が子供にイライラしたり、子育てに疲れてるってことにすら気づいてないパパもいるかもしれません。
だから大切なのはあなたがちゃんと伝えることです。具体的に手伝ってほしいこと、そのやり方、子供にイライラすることやパパへの気持ちストレス、などなども。
あなたは子育て初心者かもしれませんが、パパはもっと超超初心者です。
少し先輩として、丁寧に優しく教えてあげるのです。今まで、伝えてなかった自分を、ちゃんと伝える自分に変えてみませんか?
パパも子育てに参加したいはず。やってもらって「ありがとう」
なんでやってくれないの?って、ひとりで悶々として、勝手にパパに対する不平不満を膨らませてイライラするのは建設的ではありません。
パパだってやり方さえわかれば、ママの手伝いしたいはず。そこをまず信じる。そしてわからない人には教えてあげる。それであなたもパパもハッピーです。
二人三脚で親として成長していけばいいのです。
でもよくばりすぎないでくださいね。ひとつずつ教えてあげることです。いきなり多くのことを要求しないで。おむつを替えてほしい、お風呂にいれてほしい、ひとりにしてほしい、子供を遊んでほしい、家事をしてほしい・・。
スーパーマンじゃないんだから、いっぺんには無理です。
とりあえず、これだけはやってほしいな~ってことを、おだてながらやってもらう。ちょっとくらい下手でも、自分のやり方とちがっても、そこは目をつぶってスルーして。うるさく指摘しすぎるとダメですよ。
例えば、お風呂に入れるのはパパの仕事、って自覚させるように仕向ける。
「パパ、ありがとう~。助かるな~。おかげでご飯つくれたし。部屋もかたづいたわ。」
「今日はパパがお風呂いれてくれたから、ゆっくり一人でお風呂はいれてよかった。リラックスできたよ。ありがとう!」
こんな声かけは必須です。やってくれたことへの感謝は忘れないで。
感謝されることで人は幸せを感じます。自分が大切な人の役に立ってる実感って本当に嬉しいものですよね。
「ありがとう」の一言はパパを動かします。もっと何かしてあげたいって、思わせます。きっと、次は何したらいい?なんて聞いてくれるようになりますよ。
子育てはパパとママの連携プレーで。上手にフォローしあう
子供が少し大きくなってくると、パパの子供への対応で、それはないよ~っていうストレスもよくありますよね。
例えば、自分が普段言い聞かせていたことと真逆なことを子供に言ってたりする場合。
公園に咲いてる花をみて、「きれいだね~、でもとっちゃだめだよ。公園のお花はみんなのものだからね」とママはいつも子供に話している。でもパパと公園に遊びに行った子供が、帰ってきて、ハイ、ママにプレゼント、なんて嬉しそうに摘んできた花をさしだしてきたとしたら・・。
もう、パパ一緒にいたんでしょ?なんでこうなるの~?日頃の私の努力が・・・。
でもこういう時は、まず、どうしてこの父子、こういう行動をしたんだろう?とその気持ちに寄り添ってみましょう。
ママを喜ばせたいと思ってくれたのかなとか、公園が公共の場という概念が子供はいままで理解できていなかったのかもしれないなとか、花を摘むという新しい経験を子供ができたことも大事なのかな、などなど、いろいろと思い至るのではないでしょうか。
パパが自分と違うからと、パパを否定することから始めないで。相手の気持ちに寄り添うことから始める。そして気になることはちゃんと伝えればいいのです。
逆に、夫婦が同じ考えで同じように子供に言いたい、という場合。
パパが子供を叱っているのなら、その時はパパに任せて、黙って見守っておきましょう。二人で一緒になって子供を叱ることはお勧めしません。二人に同時に責められると、子供は逃げ場がなくなります。自分が全否定されたと感じてしまいます。
ママはふだんいつもガミガミで怖いけど、パパは優しい。パパがホントに怒ったときはすごく怖い、でもママは抱っこしてくれる。例えばこんなふうに、夫婦でいいかんじに役割分担して、子供の逃げ場をつくっておいてあげることです。
子育ては連携プレー。上手にフォローしあいましょう。そのための事前の打ち合わせも子育てに慣れるまでは必要かもしれません。パパがフォローしてくれると思って少し厳しく叱ったのに、なんでパパまで怒っちゃうのよ~なんて、思わなくてすみますからね。
ここでも伝え合うことは大切です。わかってると思ってた~というのは、勝手な期待です。
まとめ
子供が生まれることによって、新しい発見がいっぱいある。夫に対して、意外に子煩悩ないい人だったんだ、と嬉しくなることもあれば、こんな自分本位で冷たい人だったんだと幻滅することもある。
これは新しい関係性が生まれているからです。
夫婦二人だけの時と違って子供が加わることにより、パパ・ママ・子供という三人の関係性という場が発生する。関係性は変化する。今までと同じというわけにないかないのです。
母親は意外とすんなりそれを受け入れられるのですが、父親のほうはそうはいかない。そこにギャップがうまれ、自分の期待通りの行動を相手がしてくれないことに、お互いイライラしてしまうのです。
子育ては一人ではできない、共同作業です。伝え合うことはその第一歩。うまく協力体制ができると子育てはとても楽になります。
家族としての関係性をどう進化させていくか、子育てって、そういうことでもあります。
自分と同じように相手を大切に思い、相手のために何ができるかを考え行動する。
「ありがとう」の気持ちや言葉は、新しい関係性の構築になくてはならないものです。
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