子供の反抗期は成長の証だとわかっていても、喜ぶべきものだといわれても、その渦中にいる時は、悠長な対応なんてできるはずがない!
中学生高校生ころには親のイライラも暴走して、関係性は悪化の一途。対応を間違うと、ますます対立はひどくなって、泥沼状態。
なんてことにならないための接し方、娘と息子の場合のポイントも踏まえてお話します。子供の反抗期への見方を少しかえれば自然と接し方もかわってきますよ!
子供の反抗期の対応は、認めることからスタート
子供の反抗期には年齢や性別によって、それぞれ特徴ある言動があらわれます。親はその度にどう対応したらよいのか、よい接し方とは何なのか、と焦るものです。
でも大切なのは、子供の反抗期をどうとらえるかということ。その見方によって冷静な対応、穏やかな接し方も可能になるのです。
その見方とは、今目の前で起こっていること、その現象を受け入れる。今の子供の状態、その子がそうであることを認める、ということです。
受け入れる、認めるってじゃあ何だ?ですよね。
ジャッジしないということです。いいとか悪いとか、好きとか嫌いとか、正しいとか間違ってるとか・・・。すぐに人は判断したがります。物事に対してラベルを貼っていく。自分だけの価値観を基準にして。
例えば「反抗期」という呼び方だって、親サイド都合の呼び方だな~と思うのです。子供の価値観を基準にすれば「自立期」や「チャンス期」のほうがきっとしっくりきますよね。
子供には子供の価値観がある。それを受け入れる、認める。
子供の反抗期に親がイライラする原因は、子供がいうことを聞かない、親の思い通りに行動しない、ということでしょう。
どう対応したら・・という接し方の悩みも、子供を親の思うような理想の子供に正そうとしているから生じるのです。
正す必要はないのです。そもそも間違っていないのですから。親と子供の価値観のぶつかり合い、子供の成長過程において、ただそれが起こっているだけ。
子供の反抗期とはそういうものです。反抗するから反抗期。仕方ない。
さあ、ひとつ深呼吸して、ふたつ深呼吸して・・・。落ち着きましたか?子供の反抗期をそんなもんなんだな~と、ただ認めましょう。
ついついやってしまう接し方、なぜ?どうして?は要注意
反抗期の子供への対応で親がよくしてしまうことのひとつは、ついつい、なぜ?どうして?を連発してしまうことはないでしょか。なぜそんなことをするのか、あるいはしないのかが、親には理解できない。
なんでママの言うこと聞かないの、無視するの?なんでそんな酷い言葉つかうの?これやっといてって言ったでしょ、なんでやってないの?なんで、なんで・・・ってね。ガンガンたたみかけてしまう。
それでは子供を追い詰めてしまいます。逃げ道をふさいでしまいます。そもそもその理由なんて子供自身にもわからない、心と身体がアンバランスな時期なのですから子供自身が一番困惑しているのです。
こうしなければならない、こうしたほうがいいというのは頭ではわかっている。でもできない、やりたくない。反抗したい。特別な理由なんてない。それが子供の反抗期です。
接し方としては、親の希望は冷静に二~三度伝える。けっして感情的・命令的にならないように。あとは放置。しばらく放置したあと、また冷静に二~三度伝える。そして放置。その繰り返しですね。この場合の放置とは待つということです。親と子供の忍耐比べです。たいてい親が負けてしまいますが。
でもここではその負け方が肝心。
親が冷静でいることに耐えられず、感情的になってしまったり、怒鳴って力でおさえつけたりはNG。子供はさらに無駄に反抗します。
逆に、親が忍耐することなく、すぐになんでもしてあげる、いいなりになる、というのも困った負け方です。本来反抗期であるべき子供が反抗するチャンスを失います。
もう一つの負け方は、親の価値観をしっかり伝えるという長い努力の後、あきらめるということ。言い換えると子供の反抗期のその状態を受け入れるということです。これがよい負け方。親子の関係性を一歩前進させます。
許してリセットできると毎日余裕で対応できる
これだけは必ずしていただきたいなと思うことがあります。それは怒りやイライラを翌日まで持ち越さないこと、その日の心のもやもやはその日のうちに捨ててしまうということです。
小学生くらいまでの子供の反抗期ならまだしも、相手が中学生以上になると親の方もついつい意地をはりがち。
激しいバトルになってしまって、こんなひどいこと言うなんて謝るまでくちきいてやらない、明日の弁当つくってやらない、なんて思ってしまう日もあるでしょう。でも翌朝になっても親がムスっとした顔で嫌味なため息ついてたりすると、子供はどんな気持ちになるでしょう?それでは子供にもっと反抗してねとメッセージを送っているようなものです。
反抗期の子供は素直ではありません。でも言葉で言えなくても、ひどいこと言ってしまったな~と内心ではしっかり反省後悔しています(と信じましょう)。
その日どんなことがあったとしても、一晩寝たらスッキリ、リセット。忘れる、許す!これは親自身のためでもあります。
そして翌朝、子供の顔をみたら「おはよう!」と笑顔で明るく挨拶!きっと子供もつられて笑顔になるはずです。もし子供が無視する態度をとっても気にしない、子供の心の中は絶対笑顔になってますから。ママの笑顔は家族の幸せの原点なのです!
まずは今日という一日を、反抗期の子供とともに、まっさらな気持ちで笑顔でスタートさせましょう。余裕はそこから生まれます。
息子はそもそも不可解なものと割り切って対応する
息子というのは、母親にとっては正直同性である娘とは違った、説明しがたいかわいさがあるもの。だからつい甘くなってしまって何でもしてあげてしまう。
それなのに、そうやってずっとかわいがってきた息子が、かわいかった息子が、ある時突然「くそばばあ」なんて怒鳴る。
さあ、その時あなたはどう感じ、どう対応しますか?ショックをうけて、親にそんなこと言っていいのかー、と怒鳴り返しますか?気持ちはわかります。でも、落ち着いて。
もともと息子というのは、反抗期でなくても言動が謎だらけです。所詮男と女は全く別の生き物。夫や息子であっても、わからないのが当たり前!と開き直っていれば、腹もたたないですよね。
とはいえ、子供の反抗期というのはやはり厄介で、謎なだけならまだしも、母親が傷ついてしまうような言動をたびたびダイナミックに起こしてくれる。どう対応したらよいのか、どんな接し方をしたら、こんな思いをしなくてすむのか?
ここでは親が楽になる最強の対応・接し方をひとつアドバイス。反抗期の息子の、みえる言動にまどわされない、真に受けないということです。
息子の闘争的な言動はすべてホルモンや未熟な脳のなせる業。思ってもない酷いことをいってしまった、子供からすればそれが本心だと思います。
本当に親を嫌いだとか、うざいとか、死んだらいいなんて思っているはずないですよね。
頭のなかで息子の言葉を息子の本心に意訳してみるといいですよ。例えば、クソばばぁはステキなママ、こんな親ホントやだはうちのママすっごく大好き、というふうに・・。息子の言葉をそのまま買ってしまってはいけません。二次元の怪獣と真剣に闘ってるようなもので、疲れるだけ損です。息子の本質をみてあげましょう。
反抗期の娘とは、親友かつライバルとしての接し方がいい
娘に対しては、ほんの幼児期ころでも何かの拍子に、うゎ~女だな~なんて感じてしまうことありませんでしたか?すごくおしゃれさんでアクセサリーつけまくったり、かわいい?かわいい?ってやたら聞いてきたり。そして何より母親に厳しくて。
そう、当たり前ですが娘は母親と同じ女なのです。
女同士だからわかるはずだ、という思い込みがお互いあるのでしょう。なのにわからないからイライラする。
あなたは娘としっかり会話するという対応をしているでしょうか?ちゃんと話せばわかる、でも黙っていればわからない、のです。
女の子は思春期になるとまず身体の変化にとまどいます。その事実や悩みをオープンに語れるような雰囲気の家庭だと楽なのですが、そうでないところは多いようです。
ではせめて、あなたは自分の反抗期のころを娘に話してみませんか。娘と同じ年頃だったときの自分、例えば部活のことや友人関係の悩み、好きな男の子の話なんかも、何でもいいと思います。
娘はそこで気づくのです。母親にも自分と同じように悩んでいた少女時代があったのだ、へ~ママもそうだったんだ、と。
これは子供が2歳児や小学生でも同じです。ママもそうだったよ、わかるわかる。それで子供を安心させましょう。だったらママに話してもいいかも、ママはきっとわかってくれる、そう思ってくれればしめたものです。
さらに今、あなたが悩んでいることなんかを娘に話してみるとよいです。仕事が忙しくてストレスがある、更年期でつらいから家事を手伝ってほしい、上司に理不尽な扱いを受けて怒ってる、などなど。親友に話すようにね。
そして娘というものは母への評価が厳しいですから、お互いに切磋琢磨し合えるライバルでもいたいところです。娘にデブとか女捨ててるよねなんて、絶対言われないようにしましょう。娘の自慢のママ、娘よりキレイなママ(笑)でいる努力を怠りなくしましょうね。
娘を理解したいと思ったら、まずあなたがハートオープンになってみましょう。母娘でのつっこんだ対話、本当に大切です。
まとめ
子供の反抗期は、なぜ反抗するのか子供自身にもわからない、そして自己肯定感をもてずにもがいている時期。親が頭ごなしに子供を否定するような対応をしていては、子供は居場所を失ってしまいます。
どう対応すべきなのか、正しい接し方とは何なのかなんて、頭で考えすぎないで。まず、今その子がそうであることを認める、受け入れる。正す必要も闘う必要もありません。
子供の反抗期のおもての言動に一喜一憂せず、子供の本質を感じて下さい。
その子がなにをしても、なにもしなくても、その子の存在を無条件で肯定しているというメッセージを送り続けましょう。
大切なのは、子供が子供の反抗期を満喫できる親でいることです。
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