これってもしかして反抗期?少し前まで素直でかわいかった子供が、なんだか最近いうこと聞かない、すぐ荒れる。なんで?どうしちゃたの?不安ですよね。
でも子供の反抗期は成長の証。
それは一般的に何歳ころなのか、いつまで続くのか、ちゃんと知っていれば安心です!男の子の場合と女の子の場合、それぞれ解説します。
子供の反抗期は何歳?いつごろ?3つの主要な時期・年齢
おんぎゃあ、って生まれた小さな小さな命。ママがいなくちゃ生きていけない無力なわが子。
一日中みていても飽きない、まるで天使。そんな穏やかな日々はどこへいってしまったのか。
あっという間に子供は成長して、何を言っても発する言葉は「いやいやいやいや・・・」。
そして「じぶんで、じぶんで、」と、とにかく何でもやりたがる。
そうこれが子供の反抗期・第一弾。「第一反抗期」いわゆる「イヤイヤ期」ですね。
この時期の子供を「魔の2歳児」とか、「クレイジーツー」といったります。
2歳ころからはじまり、いつまで続くかというと3歳前後くらいまで。
成長段階として<自我の芽生え>の時期です。
自分と自分以外の他者を区別し、自分の存在を確認する。そのための自己主張が始まる時期です。
もちろんこれは親という存在がしっかりあるからこそ、できること。
だから親はちゃんと、この反抗期に向かい合ってくださいね。
「いやいや」の前に何でも思い通りにしてあげたり、すぐ「いやいや」のいいなりになったりでは、貴重な自己主張のチャンスを奪ってしまいます。
参考⇒ イヤイヤ2歳!子供が言うことを聞かないときどうする?
さてさらに年齢が進むと、<自我の芽生え>から<自我の確立>へむかう中間地点、子供の反抗期・第2弾がやってきます。
「中間反抗期」。年齢的には9歳ころ。2~4年生あたりですね。
親の感覚では、なんか急に生意気になったよねー、というかんじでしょうか。
今までよく言うこときく子だったのに、やたら口答えするようになる。時にはエラそうに親を批判したりもする。またそれが妙に的を得てるから、腹立たしい。
この時期は自分の世界をつくりはじめる時期、個性を形成していく時期です。
他者との関係性のなかで、自分というものが他者とは違う独立したものであることを知る。自分の意志をもち、意見する。
すなわちこの反抗期は、子供が自分に自信をもつための土台をつくる大切な時期といえます。自己肯定感の根っこをここでつくるのです。
だから親は頭ごなしに口答えを禁止することや、子供の意見に対して適当な言い逃れをすることなどは、心して慎んだほうがよいですね。
そして次にくる反抗期は何歳ころでしょう。
子供の反抗期・第3弾!「第二反抗期」。最後の子供の反抗期です。
それは思春期(第二次性徴期)に連動してやってきます。性差・個人差はありますが、だいたい14歳ころ、中学生。
親にとっては、まったくわけがわからない。それまでの反抗期とは全然比べ物にならない。親の不安やイライラもピークに。
「くそばばあ」「うざ!」「こんな親やだ」なんて言われると泣きたくなりますよね。
でもこの反抗期こそ親子両方にとっての正念場、親力のみせどころなのです。
そしてこの混沌とした反抗期もいつまでも続くわけはなく、子供の精神的な成長とともに治まっていきます。比較的長期間に及ぶとはいえ、だいたい高校生のうちには落ち着いてくることが多いようです。
この時期、<自我の確立>のため子供は懸命です。
自分というものがさらに明確になっていく。
他者との関係性によって自分は自分であることを確認し、自分は存在する価値があるということを確信したいのです。
親が自分の領域に土足で踏み込んでくることは、もうご勘弁いただきたい、許せない、ということなんですね。子供が親離れしたくてもがいているのです。
親も子離れしなくちゃいけない時期だということです。
子供の反抗期は親子の関係性を進化させるチャンスのとき!ここでどのような親子関係を築けるかが、子供の将来の生き方に大きく影響します。
女の子の反抗期はいつ?ママは思い出してみて、自分は何歳ころだった?
ここでは主要な子供の反抗期のうち、性差の大きい「第二反抗期」についてお話します。
ところで、反抗期って何歳ころだった?って聞かれたら、すぐ答えられますか?自分のことは意外に忘れちゃってるんですよね。
母親はまず自分の反抗期はどうだったか、できる限り細部まで思い出してみましょう。
私も反抗したな~とか、親とよく言い争いしてたよな~とか、心配かけたな~とか、そうそうあれは中2のころだったな、とか。
親に言われて嫌だったこと、親にこんなふうにしてほしかったな、なんてことも。
ね、少し楽になりませんか?
今、娘に起こってることは母親である自分も経験してきたことなんだ、ということを思いだしさえすれば、OK。男の子の反抗期よりは随分理解しやすいはずです。
もちろん母親と全部同じというわけではなく、場合によってはその時期やおもてに現れる言動に違いはあるかもしれません。全く違う場合もあるでしょう。
でも思春期の身体の変化、月経がはじまり、乳房が発達する、性ホルモンの影響による精神的な起伏、自分でもなかなか制御できないイライラなどは十分に理解できますよね。
女の子の反抗期の時期は小学校高学年から中学生くらい。でも初経の時期がみな違うように、この「第二反抗期」もいつごろかというのは個人差があります。きっとその子にとって最適な時期にその子の反抗期がくるのです。
親はその子の人生にとって大切なことが起こっているんだということを、今その子がそうであることを、しっかり受け入れてあげましょう。
男の子の反抗期は何歳ころ?大変だけど子供の反抗期はいつまでも続かない
男の子の「第二反抗期」の年齢は若干女の子よりも遅いようです。多くは中学生のころですが、個人差があります。11歳ころから始まる子もいれば17歳くらいという子もいます。
反抗期でなくても、生まれてからずっと、とにかく男の子というのは母親にとって謎の存在。わけのわからない言動ばかり。まぁだから面白いんですが。
それが反抗期になってしまった日には・・・。
かわいかった息子が汚い言葉で罵ってくる、言うこと聞かない、何も話さない、大きな声をだす、攻撃的になる、一体どうすればいいの?こんな状態いつまで続くの?
大丈夫。永遠に続くわけではありません。赤ちゃんの時の夜泣きがいつのまにかなくなったように、子供の反抗期もいつのまにか過ぎ去ります。高校を卒業するくらいまでにはほとんど落ち着いています。
男の子の場合は思春期を迎えると、それまでの30倍もの男性ホルモンが急激に働きだすので、闘争的になるのは仕方のないことなのです。
本当は思ってもいないことを言ってしまったり、悪いなダメだなとわかっていても逆らってしまったり。
母親からすれば、攻撃的な男の子の態度は少し怖く感じることもあるかもしれません。でもその子の本質、優しさや素直さがなくなったわけではないのです。
今のその子の状態を認めて、親は毅然として堂々とした態度をとりつつ、気のすむまで反抗させてあげましょう。それが自立を助けるのです。
参考:子供が言うことを聞かない!中学生高校生にはどう対処する?
まとめ
主要な子供の反抗期の年齢は3つ。目安として2歳・9歳・14歳。自我の芽生えから自我の確立へと進む成長過程の大切な節目です。
でも個人差・性差があるので、何歳ころか、いつまで続くのかということにあまりこだわりすぎないで。
その子の一番必要なときにその子の反抗期がやってきます。
普段から親がいつでもしっかりと子供と向き合っていれば、一般的な反抗期の年齢かどうかは気にしなくてもよいでしょう。子供は常に成長し、心も身体も日々変化しています。
今、その子がそうであるということを認めて、成長してるんだね~と、微笑ましく、おおらかに受け入れていきましょう。
子供の反抗期は親子の関係性を進化させるチャンスのときなのです。
親はいつでも子供を見守っていて、必要であればその子の成長段階に応じた手助けがいつでもできること、子供はいつでも見守られている存在であることを子供に伝えましょう。
子供が安心していつでも反抗できるように。
こちらの記事もご覧ください ⇒子供の反抗期にはどう対応する?楽になる接し方とは?
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