小学生の子供の反抗期、その特徴とらくらく対処法

小学生になり少し手がかからなくなってきた、ちょっと楽になるかな~なんて、ホッとした矢先、やってくるのがこの子供の反抗期。

なんだか急に生意気になった、やたら口答えする、親を批判する、毎日子供とケンカ。あ~もうイヤ!


この反抗期の特徴を知り、対処法を意識することで親子の関係性を進化させていきましょう!

小学校2年生~4年生ころの、子供の反抗期の特徴

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この子供の反抗期は「中間反抗期」ともいわれ、「第一反抗期」と「第二反抗期」の中間地点、<自我の芽生え>から<自我の確立>へむかう中間地点、です。

自分の世界をつくりはじめる時期。自分の意志を持ち始め、意見するようになる時期。親からすれは「口答え期」ですね。親の言動の矛盾にはとくに厳しくなり、的確に批判してくるようになります。

7歳くらいまでは、成長というと身体を物理的につくっていくということがメインだったのが、ここではその身体を使って外の世界との関わっていく段階に入ります。自分の外との関わりなかでいろいろな感情や感覚を育てていく時期で、人として成長していくための大切な時期です。

自分と自分以外のものを区別し、他との違いに気づく。そこから生まれる悩みや嫉妬など、様々な感情や感覚を体験していくのです。

それが親とぶつかる言動としてもあらわれるわけですね。親は喜んで堂々とぶつかってあげましょう。しっかりぶつかることのできる親がいることで、子供は他とは違う自分という存在を、自信をもって確立していくことができるからです。

小学生の子供の反抗期には、親が人生の指針になる

小学校2年生・3年生の子供は自我が確立しつつある時なので、見本となるものを求めています。そして親をその見本としたいと無意識に思っているのです。

だからこそ、その親の言動に矛盾を感じたら・・・。それ、おかしくない?って、当然意見してきます。

親はそこでカチンとくる。ほとんどの場合、子供の意見が正しいから。でてくる言葉は苦しい言い訳ばかり。さらに悪い場合は逆ギレして怒ってしまう。

まずはちゃんと子供の意見をききましょう。そしてもし自分が間違っていたと思えば、素直に認める。謝る

相手が小学生だからと、適当な言い訳でその場を誤魔化してしまっては、子供は言い訳して逃げることをよしとする大人になってしまいます。

逆ギレして口答えするな!なんて頭ごなしにおさえつけてしまっては、子供は親に不信感を抱くようになります。その場ではまるく収まったかのようにみえても、実際は子供の反抗するチャンスを奪ってしまっただけ。将来的にたちの悪い反抗へつながる種をつくっているかもしれません。

親は子供の言動の指針となる筋の通った言動をこころがけたいですね。

小学生の子供の反抗期には、親は自分に厳しく

子供の反抗期は親も自分自身をみつめるチャンスです。こんなに自分のことをみてくれていて、いろいろ指摘してくれる親切な他人はいません。自分の子供だからこそ、良くも悪くも正直に指摘してくれる。

自分の嫌なところ、弱いところ、いいかげんなところ・・・それにしっかりと向き合い認めていくこと、気づいて変わっていくこと、それは大人にも簡単にできることではないのです。

だからチャンスです。子供の反抗期は親の成長のチャンスなのです。そう捉えると、子供の反抗期、ありがとう!ってかんじですね。

そして背中で子育てできるような親になりたい。

親は小学生の子供に対してよりも、まず自分に厳しくなってみることです。例えば、テレビをみるなというなら自分がみない、勉強しろというなら自分が勉強する、というように。

社会常識についても同様です。

子供の口答えがあまりに自己中心的であったり、他人に迷惑をかける行為につながる場合には、親の責任として教えるべきことがあります。それを言葉で伝えることはもちろん有効でしょうが、一番伝わりやすいのは親が日々を真面目に丁寧に生きている姿を日常のなかでみせることだと思うのです。

この時期の小学生の子供にとって、しつけとして社会性を身に着けさせることは、とても大切な親の役目です。でもそれは親に社会性があってこそ可能になるのです。


小学生の子供を、親と対等な存在として扱う

親子関係は上下関係ではありません。まずそれが大前提。相手が赤ちゃんであろうと、幼児であろうと同じこと。あなたも子供もこの世でたったひとつの存在。存在そのものが尊重されるべきものです。でも子供の反抗期にはそんな当たり前のことを忘れてしまうのです。

親はついつい子供を自分の所有物のように扱ってしまうことがあります。小学生くらいまでの子供には、とくにそうなりがちです。

自分のものだと思うから、思い通りにならないと腹が立つ。自分の言う通り動かないとイライラする。自分の思い通りになって当然という前提があるのですね。

子供は親の所有物ではありません。思い通りにならなくて当然なのです。

親子関係は常に対等です、責任や立場が違うだけ。子供がいくつであっても自分と同じひとりの人間として扱うことが大切です。

ただし、大人として扱うということとは違います。大人は子供と比べて積み重ねてきた経験や知恵の量が圧倒的に多い。大人は働いてお金を稼げるけど、子供にはできない。

お金を稼いでいるから偉いということではありません。養ってもらっているから、子供は親の言うことを聞かなくてはならないということではありません。

大人だから子供だから、できること、できないことを認めあい補い合う。それぞれの役割を果たす。感謝しあう。それが対等ということです。

小学生の子供の反抗期は、子供が自分への自信を育むとき

子供を甘やかす親、いわゆる過保護・過干渉な親というのも子供を対等に扱っていない親だといえます。

子供というのは、親が思っているより案外何でもできるのです。

たとえば、合宿があったとしてその荷造りを親がやってしまう。私の娘は小学校4年生のとき、合宿の用意を自分でしました。他のお母さんたちに、自分でやったの?偉いね~!と褒められて驚いたそうです。当たり前のことだと思ってた、って。

さらに中学の林間学校の説明会では学校からのお願い事項に、荷造りはお子さんと一緒にしてください、荷物をほどくとき、どこに何がはいっているかお子さんがわからないので。というのがあり私も驚いたものです。

荷造りくらいできるのですよ。自分で。自分でやったことは子供にとって、できた!という自信になる。もし忘れ物をしたら、どう対処しようかと子供は自分で考えることができる。それなりの対処ができたら、また自信ができる。次は忘れないようにしようと思う。

ね、たった一つの作業でも、子供に任せるということを親が実行するだけで、子供はいろんな感情を味わい、いろんな経験ができるのです。

心配だからやってあげたい、でも敢えて手をださない、任せる、見守る。その忍耐力が親には必要です。

実際、親がやったほうが楽。子供にやれって言わなくていい。なかなかやらないからとイライラしなくていい、子供が失敗して困ったらかわいそうだし。だから先回りしてどんどん何でもやってあげてしまう。安全の確保をしてあげる。

でもそれは親の自己満足にすぎないのです。本当の安全でもありませんしね。

子供は自分の経験からしか学べないのです。失敗の経験から失敗しないことを学んでいく。親がやってくれた荷造りで、もし必要なものがなかったら、子供はきっと親を責める、なんでちゃんといれてくれてないの~、って。人のせいにする大人になってしまうのです。

子供のできることを忍耐強くちゃんとやらせること、家族のなかでその子の役割を与えること。例えば家事のお手伝いなんかもそうですね。それが子供を対等に扱っているということです。

自分には役割がある、必要とされている、という思いが子供の自信をつくります

まとめ

小学生の子供の反抗期には、親は相手がまだまだ子供だという思いがぬけず、つい自分の思い通りになって当然だと考えがちです。小さくても自分と同じひとりの人間だということをいつも頭において。子供の存在を尊重して、親として成長をサポートすることに徹しましょう。

子供の反抗期は子供からたくさんのことを学び、親も自分をみつめなおすチャンスの時です。

日々を丁寧に誠実に生きている姿をみせる。その中で子供に伝えたい大切なことを真剣に伝えていきましょう。

親の真剣さは、必ず子供に伝わります。おおらかに子供の口答えや反抗を見守っていればいいのです。子供の言動がその時すぐに変化しなくても大丈夫。親の思いはちゃんと子供の心身にしみいっていますから。

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